平成25年度 海外情報交流会を開催しました。

2013/06/03

<開催報告>

 

平成25年5月31日(金)、緑と水の市民カレッジ(千代田区日比谷公園)において、平成25年度海外情報交流会を開催いたしました。
IFPRA CEOのアラン・スミス氏の来日の機会をとらえて、IFPRA日本代表コミッショナーの田代順孝氏のファシリテーションにより、イギリスの公園緑地の表彰制度、「グリーンフラッグアワード」を中心にお話いただきました。自治体、緑関係団体、造園・建設会社、造園コンサルタント、NPO、学生などから75名もの参加がありました。

 

はじめに、有路信IFPRA ジャパン会長の開会挨拶があり、アラン・スミス氏の佐藤国際交流賞受賞について紹介がありました。

 

田代IFPRA日本代表コミッショナーよりグリーンフラッグアワードの概要をお話いただいた後、この賞の創設に関わったアラン・スミスIFPRA CEOより、グリーンフラッグアワードなどの授賞制度についてお話いただきました。グリーンフラッグアワードの目的は、ベンチマークをつくって公園の質を上げることであり、審査は、8つの審査項目とその公園のマネジメントプランに照らして、書類審査と現地審査で行われることが紹介されました。受賞は、利用者や管理者に対して広く認められたイギリスの全国基準に達している公園だということを保証するもので、受賞により、公園の知名度が向上し、“自分たちの公園”というコミュニティの意識をはぐくみ、公園での反社会的行為が減少することなど、多くのメリットが得られるとのお話がありました。また、公園をコミュニティ全体にわたる政策や実施の舞台として捉え、社会的問題に対処しコミュニティ内の生活の質を向上させることを目的としたLivCom賞についてもご紹介がありました。

 

その後、参加者の皆様からいただいた質問を基に、「イギリスのグリーンフラッグアワードに
学ぶ公園の未来」について、アラン・スミス氏と田代氏によりトークセッションを行い、
グリーンフラッグアワードは全国基準に達しているというお墨付きを与えてくれ、特に公園管理者など専門家や、政治家の関心も高いものであることが分かりました。アラン・スミス氏からは、日本がこういった制度を導入するのであれば、審査項目と水準については、日本の文化に合ったものを設定すべきだとのアドバイスをいただき、平成25年度海外情報交流会は、盛況のうちに終了しました。

 

参加者からは、グリーンフラッグアワードの制度について、公園管理によい影響を与える制度である、日本でも応用できる制度であるという声や、受賞公園の様子や取り組みについて具体的に聞きたいなどの声が多数聞かれました。また、今後のテーマとして、公園管理官のベストプラクティスや地域と連携した公園の管理運営とまちづくりなど、海外の事例について知りたいなど様々なご意見をいただきました。

 

次回海外情報交流会では、皆様のご意見も踏まえて開催したいと考えております。

 

 

<開催概要>

 

日時:平成25年5月31 日(金)16:00~18:00

会場:緑と水の市民カレッジ2階(日比谷公園)

主催:IFPRA ジャパン、(一財)公園財団、(一社)日本公園緑地協会

後援:(公財)東京都公園協会、公園管理運営士会、(一社)ランドスケープコンサルタンツ協会

参加者:75名

プログラム:

●開会挨拶 IFPRA ジャパン会長・(一社)日本公園緑地協会副会長 有路信

●グリーンフラッグアワードの概要について

千葉大学名誉教授・IFPRA日本代表コミッショナー  田代 順孝

●National and International Awards for Parks(公園を対象とした授賞制度について)

IFPRA CEO, Livcom CEO Alan Smith

●トークセッション

田代順孝・Alan Smith

 

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